一般歯科

虫歯治療

細菌(ミュータンス菌など)が作る酸により歯が溶けてしまい、最終的に穴が開いてしまうことを虫歯といいます。歯垢や食べカスの量に比例するので、常に口内環境を整えることが重要です。
また、「歯が痛くないから大丈夫」と勘違いされている方がいますが、虫歯には症状を感じにくい初期段階が存在します。治療せず放置していると、神経まで細菌が侵食し激しい痛みを引き起こすので注意が必要です。虫歯が自然に治ることはないので、歯に違和感を感じるようでしたらすぐに受診することをおすすめします。
「そこまで痛みを感じない」という方も、初期虫歯の疑いがあるので、歯科医に診てもらってください。

歯周病

歯周病は歯槽膿漏と呼ばれることもあり、歯垢の中の細菌によって引き起こされる炎症性疾患のことを指します。歯肉炎と歯周炎に分類され、どちらもブラッシングによる出血が特徴です。
また、喫煙・食習慣・ストレスなどの影響を受け、症状の悪化を促します。現在は治療法が確立されているので、歯周病の方でも健康な歯を取り戻すことが可能です。そのためには歯医者で受診するほかに、しっかり歯を磨き歯垢の増加を防ぐ必要があります。
日々のオーラルケアが、歯周病を治す一番の近道なのです。

歯周病治療の流れ

1.歯周ポケット検査

歯周病の治療を行う前に、必ず行われるのが歯周ポケット検査です。骨の状態を確認することで進行度を判断し、軽度・中等度・重度に分類する目的があります。様々な観点から検査され、「歯周ポケットの深さ」「歯周ポケットからの出血」「骨の吸収」が特に重要な項目です。
自分の歯の状態と向き合うことは辛いですが、治療が遅れると健康な歯も手放す必要があります。歯周病を治すために必要な検査なので、勇気をもって受診することをおすすめします。

2.精密検査

レントゲンやCTを用いて口内の細部に至るまで検査を行います。虫歯の有無や歯の状態の確認が目的です。

3.カウンセリング

問診の結果、腫れや痛みなどがなければ、レントゲンやかみ合わせなど基本的な検査を行います。

4. ブラッシング指導・歯石除去

歯周病は毎日歯を磨いている方でもかかる病気です。正しいブラッシングではないことが原因なので、医師による正確な指導を行います。各人に最適な方法をお伝えするので、清潔な口内環境を実現することが可能です。
歯ブラシでは磨けない場所も存在するので、歯間ブラシやデンタルフロスの利用をおすすめする場合もあります。

5.再検査

歯垢の除去やプラークコントールが完了した後は、一度歯周ポケットの状態を確認します。
検査の結果、問題なければメンテナンスに移行しますが、改善しなければ再度治療が必要です。この作業は歯周病が治るまで繰り返し行われます。

6.治療

初期の歯周病の場合はプラークコントロールと歯石・歯垢の除去をメインに行います。
症状が中等度・重度の場合は、「歯周外科手術」が必要です。また歯並びが原因で歯周病を引き起こしている方は、歯列矯正も行います。

7.メインテナンス

歯ブラシやデンタルフロスでは清掃できない部位が残った場合、専用の薬や器具で、口内をメインテナンスする必要があります。

歯周病と全身疾患の関係

歯周病が引き起こす病気は虫歯だけではありません。動脈硬化を促進させることで、心筋梗塞・狭心症・脳梗塞など恐ろしい病気の原因にもなるのです。
特に歯周病と糖尿病は密接な関係にあり、合併症の一つとされています。また、歯周病が原因で糖尿病が悪化することも明らかになり、お互いが悪影響を及ぼしている状態です。
腫れた歯肉から血管を経由して、細菌が全身に侵食する仕組みなので、歯の状態を健康に保つことが体全体の健康にも繋がります。そのためには歯医者を受診して治療を行い、生活習慣を見直して口内を清潔に保つことが重要です。

歯周病とインプラント

インプラント治療後のケアを怠っていると、「インプラント周囲炎」を引き起こします。歯肉などに細菌が感染し、歯周ポケットを深くしたり骨吸収を促進したりするので注意が必要です。
歯医者でメンテナンスを行い、オーラルケアもしっかりしていれば問題ありません。しかし、ずさんなプラークコントロールなどが原因で、インプラント周囲炎の発症率は非常に高いのが現状です。
症状が進行するとインプラントを除去しなければならないので、せっかくの高額治療が無駄になります。また、細菌の侵入を防ぐバリアが存在しないので、通常の歯周病より進行スピードが速いです。
心当たりのある方は受診をおすすめします。

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