矯正歯科

矯正歯科について

歯を矯正するメリットは「見た目をきれいにする」ことだと認識されている方が多いですが、他にもたくさんの効果があります。
歯並びが良くなると正常なかみ合わせができるようになり、体全体のバランスが改善します。また、発音や咀嚼機能が良くなる点も魅力的です。予防治療という観点からも、正常な歯列はブラッシングがしやすく、磨き残しを減らせるので効果があります。治療費はかなり高額ですが、デンタルローンなどを利用すれば分割払いも可能なので、興味のある方は検討してみてください。
歯列矯正というと幼少期に行うというイメージが大きいと思いますが、そんなことはありません。永久歯が生えそろった大人の方でも、歪な歯並びによるダメージを受けている可能性があるので、矯正はとても意味があるのです。
また、見た目もよくなることから全力で笑うこともできるので、日々のコミュニケーションも円滑になります。

成人矯正

歯の矯正は幼少期に行うものだと認識されている方を見受けられます。しかし、大人になってからでも矯正を行うメリットはたくさんあり、歯並びに悩んでいるのならぜひやってみるべきです。
フェイスラインを整える・かみ合わせを良くする・虫歯や歯周病の予防につながるなど、成人矯正を行うことでさまざまなメリットが得られます。もちろん歯の見た目もよくなりますので、高額な治療費に見合うだけのリターンが十分にあるのです。

歯並びの乱れによる影響

1.虫歯や歯周病になりやすい

歯並びが乱れている場合、ブラッシングしにくく、また食べカスなどが歯の隙間に貯まるので、虫歯や歯周病の原因になります。

2.発音が悪くなる

歯並びに問題があると、前歯をこすり合わせて発音するサ行がうまく言えなくなります。

3.胃に負担がかかる

歯列が乱れるとかみ合わせが悪くなり、食べ物を消化しやすい形に噛み砕けなくなるので、胃に負担をかけます。

4.肩こりや頭痛になる

かみ合わせが悪いと脊椎がゆがみ、自律神経に悪影響を及ぼします。結果、頭痛や肩こりなどを引き起こすのです。

矯正歯科の主な症状

  • 上顎前突(じょうがくぜんとつ)

    上顎前突は「じょうがくぜんとつ」と読み、一般的には出っ歯といわれています。上顎が下顎より前に出ている状態を指し、上手に喋れないなどのデメリットが特徴的です。
    口が閉じにくいので口内が乾燥しやすく、虫歯や歯周病のリスクもはらんでいます。

  • 下顎前突(かがくぜんとつ)

    下顎前突は「かがくぜんとつ」と読み、一般的にはしゃくれと呼ばれています。下顎が上顎よりも突出する状態のことを指し、放置していると症状が悪化してしまいます。
    噛み癖や指をしゃぶる癖があるとなりやすく、遺伝要素も持ち合わせています。

  • 開咬(かいこう)

    奥歯を噛んだ状態で前歯を噛み合わすことができないことを開咬といいます。上下の歯に隙間ができるので、食事の際にしっかり噛むことができなかったり、発音に異常をきたしたりするので治療が必要です。
    また、歯を失うリスクも持ち合わせています。

  • 叢生(そうせい)

    叢生は「そうせい」と読み、八重歯などを指します。顎が小さいと歯が並ぶスペースが確保できず、歯並びが乱れることが原因です。
    また、乳歯の虫歯なども理由の一つになります。ブラッシングの際に磨き残しが生じやすく、虫歯や歯周病の可能性が高くなるので注意が必要です。

  • 空隙歯列(くうげきしれつ)

    空隙歯列弓とは「くげきしれつきゅう」と読み、すきっ歯などがその一種です。歯と歯の間に隙間ができるので、よく噛むことができなかったり、正しく発音できなかったりします。
    歯の数に異常があるなどが原因で引き起こされます。

当院で使用する矯正装置

インビザライン

従来の針金を用いた矯正法とは異なり、マウスピース使用したものをインビザラインと呼びます。透明なマウスピースを使用するので目立ちにくく、周囲に矯正の事実を隠しながら行うことが可能です。また各人に合った形を作成できるので、様々な症例に対応することもできます。しかし、定期的に歯科医にメンテナンスをしてもらうことは必須です。

インビザラインメリット
  • 見えない・目立たない
  • 取り外しができる
  • 痛みが少ない
  • 通院回数が少なく、精神的な負担が軽減される
インビザラインのデメリット
  • 食事の度に取り外しが必要
  • 1日の装着時間を守らないと、治療が完了しない
  • 治療結果が歯科医師の腕に左右される
ブラケット矯正

ブラケットと呼ばれる器具を歯の表面に装着し、そこに針金を通します。この力で歯を動かし矯正するという仕組みです。少し前は金属ブラケットが主流でしたが、目立ちやすいというデメリットがありました。現在はセラミックでできた目立ちにくいブラケットも存在するので、接客業の方でも周囲にバレずに矯正可能です。
しかし、料金面は金属ブラケットのほうが優れており、「安くすませたい」という方はそちらをおすすめします。
ブラケット矯正の種類は幅広く、見た目を重視した審美ブラケットや、歯の裏側に装置を付けるリンガルブラケットと呼ばれるものもあります。患者さんのニーズに合わせてたくさんのタイプを提案できるのです。

ブラケット矯正のメリット
  • 金属製のブラケットは丈夫なため対応のバリエーションが広い
  • 歯を動かす力が強く、治療に通えば歯は動く
  • 費用を抑えることができる
ブラケット矯正のデメリット
  • 矯正治療をしていることが見て分かる
  • 取り外しができないため、歯磨きがしにくい
  • 虫歯や歯周病になりやすい
  • 装置が壊れるとすぐに歯科医院へ行く必要がある

小児矯正

一般的に歯列矯正は幼少期に行うことをおすすめします。子どもの顎は柔らかく、歯列を整わせやすいからです。
また、矯正の際に抜歯するリスクも減らすことができ、料金も大人に比べてリーズナブルになっています。小さい頃からオーラルケアを意識させる面でも有利に働き、将来的な健康につなげることも可能です。

歯並びに影響を与える習癖

1.指しゃぶり

長時間の指しゃぶりが歯に与える影響は大きく、前歯の突出・かみ合わせの異常を招きます。赤ちゃん時代の指しゃぶりは問題ありませんが、2歳以降でも続いていたら、スキンシップを図るなど親御さんが頻度を減らす方向に持っていってあげましょう。

2.口呼吸

口呼吸が癖になっている場合、顎の発達に悪影響を与えます。歯並びを悪くするだけでなく、虫歯・口臭の原因にもなるので改善が必要です。
また、口周りの筋力の低下にもつながり、しわができやすくなるなど老化を促進させる可能性もあります。小さな子どもに癖づいている場合は、少しづつ改善させましょう。

3.姿勢が悪い

猫背やストレートネックの場合腰より首が前に出てしまいます。これは表情筋の硬化を招き、顎の発達を妨げます。結果的に歯が生えてくるスペースが減るので、歯並びが悪くなるのです。
つまり、姿勢を正すことは、歯並びをよくするということに繋がります。

4.舌を出す

舌を出す癖が身についていると前歯が突出した状態、いわゆる「出っ歯」になりやすくなります。これは舌が前歯に力を加え続けていることが原因で、幼少期の子どもの場合は特に注意が必要です。
また、かみ合わせや歯と歯の隙間を作る原因にもなるので、治療することで少しづつ改善していきましょう。

当院で使用する矯正装置

マウスピース矯正

インビザラインのようなマウスピースを利用した矯正の特徴は目立ちにくいことです。子どもや大人にかかわらず、歯列矯正を躊躇する理由は「痛みが強い」「見栄えの悪さ」にあります。
マウスピース矯正なら金属を利用したブラケット矯正より痛くないですし、周囲に治療中の歯がバレることもありません。また、着脱可能なので磨き残しが多かったり発音がおかしくなったりなどの課題も克服可能です。

マウスピース矯正のメリット
  • 痛みが少なく、子どもでも始めやすい
  • ブラケットのような大掛かりな装置を必要としない
  • 取り外しができる
  • 虫歯や歯周病になりにくい
マウスピース矯正のデメリット
  • 子どもが自分で取り外せてしまう
  • 歯ぎしり癖があると壊れやすい
  • 使える時期が限られている

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